侍ナース!!

アラフォー男性看護師長が、偏見に満ち溢れた極論で看護の世界を斬る!

気がつけば!マスクで目隠しされている!

「・・・・人の病ばかりじゃねぇ、世の中の悪を直すのも看護士の務めだ。荒療治をさせてもらうぜ・・・

誰が呼んだか、俺が呼んだか、嫁が呼んだか覚えちゃいねぇ。

今日も切らせてもらいます。 そう!俺の名は・・・・・・」

  


あの〜、受付番号は・・・・




「あ、16番です。・・・・そう、俺の名は、侍ナース!!(シャキーーーーン!)」





なんなんですか?それにその決めポーズ・・・・





「てーーーい!

待て待て待てぇぇぇぃ!

そのマスクの価値観、待てぇぃ!




いや、待つも何も・・・。何なんですか、急に。しかもそのおもちゃの日本刀、しまってくださいよ。





「おい、兄さん。そのマスク、本当に使い方、あってんのかい?あってんのかい?」





あってんのかい?って・・・。





「そう、その今アゴに下げてるそのマスクですよ。おっと、今さら口元に戻しても遅いぜ。」





なんなんすか、その得意げな顔・・・いや、だから感染対策の一貫として・・・





「ぬおおおおおお?かぁんすぅえんつぅぁいさくだぁぁぁ?なんの感染対策なんだよぉぉぉっっ!!」





声デカっっ!16番さん、声でかいですよ。





「いいかい、兄さん。感染対策は重要だが、まずはほんとにそのマスク、いるのかどうか考えてみな」





ですから、受付には、色んな人がですね・・・・





だから、てーーーーーーーーい!!





しゃべらせてよ!16番さん!!なんなんですか、ったく!





「わかるよ、本音は。俺だって、その気持ち、よ〜〜〜〜くわかりますよ。

しかし、インフルエンザの第一の感染経路は何だか知ってるかい?」






・・・くしゃみとか?






「ええええ?なんて?」






・・・・くしゃみとか・・・・?






「えええええ?」






・・・・・くしゃ・・・






「ちげーーーーーーーーよぉぉぉ!!くしゃみ、ちげーーーーーーーよ!!第一は接触感染だよ!!!






・・・・・・






「わははははは!やっぱな!!知らねーと思った!!やーーい、やーーい!」






・・・・・・





「第一は接触感染なの!!そりゃ飛沫感染も空気感染もあるけど、ほとんどは接触!せっしょくぅぅぅぅぅ〜〜〜〜!」






・・・・・・16番さん。そのおもちゃの日本刀、・・・・振り回すのやめて下さい・・・・・。






「イエーーーーイ!!俺なんか、インフルエンザかかったとしてもタミフル飲むもんね!

飲んではいけない!とか言う人いるけど、早く楽になるから俺は飲むけどね!!」






・・・・・・だから、なんなんですか!!






「・・・・・・おっと、侍が取り出してしまった。すまぬ。しかし、兄さん、ちょっと聞いてくれ。
目の前でカトちゃん級のくしゃみでもされれば別だが、まずはそのくしゃみ、多くの人は飛ばさぬように保護するだろ?

その時の手につく唾液。そこにウイルスが付いておるのだ。その手で色々触ることによって・・・」





診察券とかドアノブとかに・・・





「そうそう、ソレ!気づき早い!

どんなに自分の身を守ることに注意してても、モノの本質が見抜けなきゃ意味が無い。

患者がよく触るモノ、場所なんかをよく拭き掃除しとかなきゃ、本来の感染対策とは言えない。
それが出来ていて、なおかつ大流行してるとか、自分が咳をするなどの時はマスクは必須だが、そうじゃなきゃ・・・」





マスクは不要だと・・・・?





「そう。それにもう一つ。大前提が抜けておる。」





大前提?





「そう、大前提。そもそも病院というジャンルはサービス業である、という事が抜けている。」






あ。





「そう、サービス業なら、身なりの重要性はわかるだろ?

世の中がインフルエンザ流行してるなら、予防してるんだな、って思うかもしれないけど、

あんた、日常的につけてるんだろ?

じゃぁ聞くけど、いつもホテルの受付はマスクしてると思うかい?

営業マン、いつもマスクしてるかい?

接客業で、なおかつそこの受付が、常にマスクしてるのって、思いつくかい?

それは客として気持ちイイ事かい?

どんなに丁寧な言葉使いしても、どっかで患者は疎外感ってやつを感じんだよ。

ましてや、単純に受付でしゃべるだけで感染(うつ)る病気なんて、いったいあんた何を想定してるんだよ。」
 





・・・・・・・。






「それがわかんないのに矢鱈滅多にマスク付けちゃ、いけねーな。

それは区別じゃなくて、もはや差別だろ。

医療従事者とは言えねえな。プロ意識持つなら、必要なときと不必要なとき、わかっときなよ。」







・・・・・・・そんなこと、考えてなかった・・・。






「兄さん、あんた、化けねずみの研修、受けたんだろ?」





化けネズミ?





「そう、化けねずみ。」





・・・・・・あぁ、ディズニーランド?16番さん、わざと和風に・・・





「そう!!そこでは、マスクして働いてるってか?ん?」





・・・・・いや。





「だろ?もっと、大きな視野で物事見るんだな。

そんな極端な所から学ぶ前に、あるだろうよ。接客のいろはをよ。

基本的には感染知識は感染対策チームに任して、その支持通り守りゃいい。

あんたら事務職は、小難しい知識を身につけるより、

もっと基本的な、気持ちのいい、清潔感のある受付対応をしてくれりゃいい。

病院の入り口なんだ、なんでも最初が肝心だよ。そうだろ?」






・・・・・そうですね。なんか、今まで考えたことなかったから。

なんだか、今はこのマスク、いらない気がしてきました!






「おうよ!そんなマスク、捨てちまいな!!」






はい!!ありがとうございました、16番さん!!






「あ、あのさ、ちょいちょい気になってたんだけどさ、

ここに来てまだ16番さんって言う?普通・・・。

お前、受付向いてないんじゃないの?

16番さんじゃなくて!侍ナースやし!さ・む・ら・い・な・あ・す!!わかるぅ?」








はいはい、スイマセン、すいませんでした。

それに、そのおもちゃの日本刀しまってくださいよ。







「ほんま・・・お前一回ほんまに切ったろか!!

おもちゃの日本刀とか言うの絶対やめてぇ!しかも間違ったタイミングの笑顔出さんといて!!

知ってるし!言われんでも、知ってるし!

そやし、俺、受付は男嫌いやねん!!絶対に女子のほうが絶対良いし!!

俺が事務長なら、何言われても良いから可愛い子を受付にするし!!!

ほれ!お前、言うてみ!俺の口見て言うてみ!

さ・む・ら・い・な・あ・す。ほれ、言うてみ!!」








あぁ、・・・。







「ほら、言うてみ?・・・ん??・・・さ・む・ら・・・・ほれ」








はいはい。・・・17番さ〜ん、おられますか〜?








「てやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」







痛っ!わき腹痛っ!!何するんですか!







「安心せい!みね打ちじゃ!!」








当たり前ですよ!なんなんですか!

もうわかりましたから、帰ってくださいよ!







「おうおうおう、生意気言うじゃねーか。

ま、お前も改新したって事を認めた・・・・・・ん?

・・・・どうした?しゃがみ込んで?」







・・いや・・・ん・・・なんか、息苦しいなって・・・







「いやいやいや、みね打ち、みね打ち。

てか、ほら、何回もさ、あの〜、ほれ、おもちゃの日本刀って、何回も、ね、言うてたやん?
自分、オーバーやわ。そない、感じ出さんでも・・・。
見て、この安っぽさ。100円均一で・・・」







・・・・・・なんやろ、こっちの胸だけ苦しい・・・・






「お前、もしかして・・・・

おい、そこのしょーもない看護士!!その聴診器貸せ!!」











「・・・・・・・・。

あら・・・・気胸?」
















ホントの荒治療をしてしった侍ナース!

次はどの部門に口出しするのか!

世直しのつもりで独りよがりの価値観を押し付けてるのは誰なのか!

ナイチンゲールが許しても、この侍ナースが許さねえ!

次回、「気がつかぬ!おしゃれゴコロが命取り」チェックメイト!!












やっぱり遅筆。けどまた読みたいと思ったらチェックメイト

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↓緊張性気胸は怖いよ〜。コレでも衝撃応急処置してます。

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