気がつかぬ!おしゃれゴコロが命取り 前編
私は津目美子(つめよしこ)。看護師8年目。慢性期病棟に勤めています。
子供は6歳の男の子がいます。口癖は今、流行りの「整いました」。
なんでも整えようとしてて笑えちゃいます。
仕事自体は、毎日点滴を作って刺して抜いて、おむつ交換して身体拭いて、散歩に行って、家族の対応して・・・と多忙ながらやりがいを感じてます。
昔は先輩が怖かったけど、いつの間にか自分が先輩になっててびっくりです。
今では勤務表も上から見た方が早いくらいのお局になってしまいました。
自分なりの看護観も出来てきて、やりがいを感じてます。
最近のマイブームはネイル。
さすがにネイルアートまではこの仕事柄出来ないけど、そこそこ邪魔にならないくらい伸ばして、ネイルショップできれいにしてもらってます。
自分へのご褒美の意味合いもあるけど、患者さんに褒められるのがうれしいのが一番かな。
ほら、点滴の刺す時とかって、人によっては看護師の手をジッと見つめる人いるでしょ?
そんな時に、「きれいね〜」って言ってくれて。
そうしたら、なんだか点滴指すときの緊張感もほんわか溶けるって言うか・・・。
そんな中、誰の家族かはわかりませんが詰所で文句を行ってくる奴がいて・・・
おうおうおう!そこの猫娘!
?
アンタだよ!きれいな爪してるアンタ!
そんな爪で仕事が出来るのかい?
・・・・あなた、どちら様ですか?
どちら様でもないよ、ただのさすらいの侍ナースよ。
だから、どちら様ですか?
アンタこそ何もんなんだよ、そんな爪しててまさか看護師じゃないだろうな。
アンタこそなんなのよ。あたしこそ看護師ですけど何か?
おい、あんたひょっとしてバカなんじゃじゃないか、そんなに爪伸ばして。
これはバカじゃない、爪が長いだけ。
いいじゃない、別に。
だめです、そんな爪じゃ。悪いことは言わないから、今すぐ切りなよ。
十分に気を付けてます。
注射の時も患者さんを傷つけないようにしてるし、もちろん自分の爪が傷まないようにもしてるけど。
そもそも看護師がオシャレしちゃ、いけない?
ソレがバカだっつーの。
なんでよ。
プロ意識持てよな。
持ってます〜ぅ!だからこそ、逆にこの爪なんです〜ぅ。
ぎゃくに〜ぃ?
そ。患者さんでも「きれいにしてるね」って褒められるし。コレが私のプロ意識。
へ〜。じゃぁ言いますけど、爪の下には無数の菌が潜んでんの、知ってますか!?
へ〜。
へ〜って、いや、無数の菌が・・・
そりゃ、いるでしょうね。手には常在菌もいるし、普通じゃん。
私はね、マネキュアも塗って、より爪を強くしてんの。
菌がつかないように強く、そして患者さんにも不快感を与えないように美しくしてるの。わかる?これが私なりの看護。
こないだなんか、料理してる時に爪割れちゃって、あえてこの指だけつけ爪して揃えてんのに。
お〜。なおさらアウトやな。
なによ。まだ文句あんの?
大あり。ある意味100点。
もー!なんなんですか!!
ほんとにナンなんだよ侍ナース!!
しかし、避けて通れぬ道がある!!
悪を裁かぬわけにはいかぬ!!
君は何が問題かわかるか?
次回「気がつかぬ!おしゃれゴコロが命取り 後編」で月に変わってオシオキよ♡
↓どうしても感染症編が書きたかったんだぁぁ!
↓この本から引用してます。入り口は優しい本から興味を持ちましょう。
- 作者: 矢野邦夫
- 出版社/メーカー: メディカ出版
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 単行本
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