見ないのか見ようとしないのか見る事を考えたことがないのか
では、本題に。
あらためて、看護師不足は深刻なのか?
もちろん深刻なのだろう。
メディアでも言ってるし、現場でもよく耳にするし。
辞めてもすぐに雇用先が決まる。
これは、嬉しい半面、怖いことでもある。
看護師の奪い合いだ。
「きたない」「給料少ない」「きつい」
これは、ある部分で看護師の仕事を表している言葉だろう。
「きたない」
これは、おむつ交換だの、入浴介助だの想像通り。
看護の仕事は、ある部分で「やりたくない事」が多い仕事だ。
「給料少ない」
そのとーりだぁぁぁっ!!!
声を大にして言ってみる。
しかし、金を稼ぐ看護師もいる。
夜勤しまくりバイトしまくりで高額の給料もらう奴。
すげーな!
と関心するけど、俺にはできない。
というか、したくない。
尊敬する上司に、以前こんなこと言われた。
「子供が小さい頃にな、がむしゃらに働いたんだよ。ほとんど家に帰らなくて、あそこでバイトだ、次はこっちで当直だと目まぐるしくな。
その時は、充実してたよ。あぁ、俺はこんなにも働けるんだ!必要とされてる!って。
手取りで月90万くらいもらって、嫁さんに渡してな・・・。どうだ!って。
けどな、今俺50歳だろ?
その頃を思い返すと・・・・・結局なんの思い出もないし、残ってないのよ。空白に近いよ。
要するに、仕事でなにも残してないんだよ。
結果論だけど、子供との思い出作っときゃなぁ、ってホントに思うよ。
・・・・・・お前は、そうするなよ。」
それに給料の話って、どの職種にも言えるだろう。
もっと欲しいに決まってる。
人間は欲深い生き物。
どっかのエライさんでもなきゃ、満足いく給料なんてもらえないでしょ、きっと。
「きつい」
これは、立ち仕事であることや夜勤で伴う体力的疲労、
患者との関わりや家族への配慮、死、といった精神的疲労、
この2つが大きいだろう。
しかし、忘れちゃなんないのが
女社会のルール。
女の社会は予想以上に厳しい。
これで辞める奴も多い。
だから、「きつい」という言葉のカテゴリーには、現場で働いて初めて知る「キツさ」がある。
そもそも、看護師は「目指すことでしかなれない仕事」のはず。
だから、資格という制度をわざわざくぐり抜けて免許を獲得する。
なのに、人間関係なのか、給料面なのか、仕事でのなんらかの問題でなのか、結局は職を離れてしまう人がいる。
では、看護師が看護師を辞めないようにするにはどうすればいい?
給料のことは、ここでは言わない。
そんなことは、当たり前すぎる。
「うちも人数少ないんですよ〜。人増やしてくださいよ〜」
「病棟は7対1やから、病棟にまず配置せなあかんのよ」
「外来の人は、ナナイチの関係上、3階病棟に所属という形にします」
「誰か余ってる看護師知らない?」
「友達で誰か看護師いない?」
人事に希望もクソもない。
しょせん、スタッフは駒と同じ。
病院という狭い場所で、
さらに病棟という小さな区分で、
師長VS師長が看護師の奪い合いをしているだけ。
どこかの病棟が潤い、どこかの病棟がしわ寄せ。
何がチーム医療だ。
それが現実だ。
しょせん、病院内での看護師数が変わらければ、根本は同じ。
だったら、考え方・見方を変えてみる。
看護師が看護師のことを真剣に考えてみる。
もう「うちにも人増やしてくださいよ」とは、もう言わない。
内(病院内)に目を向けない。
権限がなくても、権力がなくても、立場が違っても、
看護師を雇用するにはどうすればいいか、
を真剣に考えてみることが大事じゃないか?
そして、出た答え。
雇用先(病院・看護部)の努力が圧倒的に足りない・発想が遅れてる
というところに行き着いた。
次回は、なぜ足りないのか、自分なりにどうすべきか、を書いてみます。
ふ〜、なんか硬派な内容になってきたぜ
看護師増やしてくれ!と言ってるアナタは、増やす発想を持ってたか?
この題名に感じる違和感はなんだ?
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