点滴異物混入事件と医療現場とリミット(武田鉄矢)
やっと2年越しの捜査の結果、犯人が捕まった。
と思ったら、やっぱり看護師だった。
これからもたくさん情報が出てくるだろうし、まだまだ注目しなければいけない事件。
そして、同業者として心底恥じるべき事件。
被害者の方やそのご家族に対して言葉が見つからない。
もう患者さんから医療行為や看護に対して信用は得にくい事になるのかもしれない。
それだけでも、この犯人を俺は心底憎む。
Twitterでこの事件を通して療養病棟の現状を知ってほしい、と投稿された「しがないナース」さん。
これはこれで「文章の限界」というか、なんというか・・・。
俺としては、
この事件とその問題は別で語るほうが問題提起できたのにな、と思うし、
どんなに「犯人はダメだ」と言ってても「だけどその気持はわかる」と読めてしまって、
きっと「しがないナース」さんの真意とは違う印象を与えてしまっているように思うが、
みんなにはどう読めるのだろうか?
ここでいつもこの手の「大量殺人」「無差別殺人」「テロ」などの事件を知るたびに、
あるドラマの「ワンシーン」が繰り返し脳内再生されます。
今回の事件や「しがないナース」さんのことも含めても、脳内再生されます。
今回はそのセリフを一部引用して締めくくります。※探せば動画も多数ありますよ。
医療者として、看護師として、命と向き合う仕事として、真正面から考えていきたい。
*以下、このブログで文字起こしされていたセリフを引用させてもらいました。そして一部修正しました。
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容疑者
「おいしい思いしてる奴はいっぱいいるのに、なんで俺だけこんな目に合わなきゃいけないんだよ・・・間違ってるだろ、こんな世の中!!・・・なぁっ!!」
梅木刑事
「だからなんだぁ!・・・自分がいかに虐げられ孤独だったかを泣きながら話したら、誰かが話をじっと来てくれると思ったかっ!!」
容疑者
「なにいってんだよ・・・」
梅木刑事
「お前はなぁ!ただ!強い奴に向かっていくのが怖かった!
だから、弱い人を選んで刺し殺したっ!ただそれだけだっ!!」
容疑者
「オマエに俺の気持ちの何がわかるんだよ!!」
梅木刑事
「わかるか馬鹿っ!お前の話なんか分かってたまるかっ!
おめぇがここでいくら長いことくっちゃべったところで、
お前の気持ちなんて、だぁ~れも分からねぇ。
みんな自分の人生背負って精一杯忙しいんだよ!
お前の人生に!その退屈な人生に!付き合って暇は・・・ねぇんだよっ!!」
加藤刑事(暴れだす容疑者を押さえつけながら)
「やめてくださいっ!!
俺はこいつの気持ち少しは分かりますよ!」
梅木刑事
「なにぃ?」
加藤刑事
「確かに今の世の中、理不尽で、不公平で、どこに救いを求めてればいいのか分からない。もしかしたら、一歩間違えれば俺もこいつみたいになってかもしれません!
もし、彼のSOSを少しでも受け止めてくれるヤツが何処かにいたら、こんなことには・・・ならなかった・・・。
そんな、不幸な境遇があったとは、梅木さん思いませんかっ!!」
梅木刑事
「違う!・・・それは違う。
人間は、生きているうちに、殺したい憎い奴に出会うことがある。
だが、普通の人は殺さない・・・・殺せない。
こいつにも親がいる。こいつにも、惚れた男か、女か、いる!
そう思うと、そいつが人間に見えて、だから人間は、人間を、殺さない!そして殺せない!
だがコイツは違う。コイツは、憎くもない人を、弱い人を選んで刺し殺した!
何故そんなことができたかっ!それはコイツが・・・人間じゃないからだっ!
おめぇもしっかり踏みとどまって、闘えっ!人間ならっ!!!
といっても、おめぇには遅いか。
お前はよぉ、みんなの為に、死んだほうがいい。ば~か。」
容疑者
「おい、お前っ何言ってんだよっ!人権侵害じゃねーか!」
梅木刑事
「お前に人権なんかねぇ!!!」
容疑者
「なーに言ってんだよ!なーに言ってんだよ!おい!!」