「看護師特定行為制度=都合のいい女」説
良くも悪くも時代は進む。
認定看護師なんてもう過去の資格になりつつある。
思ってたとおりだった。
このときからまぁ、好き放題書いてるわけで、お恥ずかしいです。
9年も前なので、こんな俺ですらいろいろ考えも変わりますが、変わらない部分もあります。
なんなら「特定看護師」という「それこそ過去の概念」を前提にやいのやいの書いてます。
てか、9年前で「資格の世界」はガラリと変わるんだなぁ・・・・・。
で、特定行為なんですけど。
着々と増えているようですね。
みんな、すげぇなぁ・・・・(遠い目)
存在意義はわかってるんですよ。
必要だという意見は。
特に在宅関連において、これからの高齢化社会にむけて、どんどんとね。
だけどねぇ・・・・。
なんなんだろうか。
このザワザワとした違和感は。
ここのサイトを見たら、38の特定行為(2019年5月現在)が具体的に書いてるわけですよ。
全てにおいて「医師の指示の下、手順書により・・・・」という文言から始まります。
「看護師」なので、当然です。
あくまでも「手技」「設定」「結果」は
「医師」がやっても「看護師」がやっても同じ「前提」を目指すのですが、
特定行為研修修了しても「医師の指示の下」でないと、
どんなに「特定行為が必要だ!」と叫んでも起動スイッチはONできないことに、
やっぱり「医師」と「看護師」の資格の違いを感じますね。
なんか、この「特定行為」という制度の裏に、
なんだかうっすらとボヤケて見える気がするんですね。
それが俺にはぼんやり過ぎて、なんだかまだよくわからないけど、
なんだろな、ザワザワとした気持ちになります。
特定行為研修修了者たちは、
真面目に真剣に医療を看護を仕事として目的を持って取り組んでいる看護師なわけで、
俺が立っているところとはずいぶんと遠いところにいる看護師だと思います(純粋に尊敬してます)。
だけど、なんだろう。
俺が毎日見ている働いている「病院」と、
この特定行為を繰り広げることができることこを前提とした「病院」、
そこの「前提」にまず違和感を感じている・・・のか?俺は・・・?
俺の働いている病院では、
専門外だけど主治医させられてる医者がいて、
全然勉強しない看護師がいて、
報連相ができない医者や看護師がいて、
自己判断で行動する医者や看護師がいて、
自分の仕事範囲を決めてそれ以外を放棄する医者や看護師がいて・・・・。
そんな毎日のなかで、特定行為研修修了者が来たら、どうなんだろう。
ポツン、と特定行為ができる看護師がいて、どうしたらいいんだろう。
どう周りは受け止め、どう組織として動けば良いんだろう。
もし、トラブルが起きたらどうするんだろう。
国は「汎用性」を看護師に求めすぎていないか?
医師の行為は数で言えば「何個」あるんだ?
「50」か?「100」か?「1000」か?
その「数」を分母としての「38」なんだろう?
もっと増やすのか?
もっと看護大学ももっと増やして、
もっと看護師たくさん増やして、
もっと特定行為も増やして、
どうせならコメディカル各分野でも特定行為研修を増やして、
もっといろんな職種が今以上のことをできるようするだろうか?
そうしないと、医者の仕事量は減らないのだろうか?
いや、在宅へ向けての日本の医療制度が充実しないからだ、というのだろうか?
特定行為修了者のみなさん。
がんばってくださいね。
多くの特定行為修了看護師は「孤独」だと思うから。
ちなみに、俺が今勤めている病院では、
俺の作ったネットワークとチームワークで迅速に38行為は「医師」にしていただきます。
国の偉い人たちは、看護師という職種を、
どうやら随分と「都合がいい」と思っているんじゃないか?
だんだんと俺はムカムカしきましたよ。
ザワザワの結果、ムカムカになりました。
それでは、最後にこのニュースとともに、
うっすらと見えたものを題名にしたためてみましたので、改めて読んでみてください。
それでは、また。